盤中心線から各機器の重心位置の距離×部品重量を積算して、盤総重量で割って重心位置を計算します。
高さ方向の重心位置は、盤床面から各機器の重心位置の距離×部品重量を積算して、盤総重量で割って重心位置を計算ます。
部品寸法と部品重量と位置を表計算ソフトに入れて、重心計算式の書式をコーピー&ペーストすれば、手計算よりもはるかに楽に重心を求めることが
できます。
(1) JEM TR-144 の計算式
■ 盤中心と盤全体の重心位置との関係 … 位置
I0 = | I1・W1 +I2・W2 + … In・Wn W0 |
■ 盤基礎面から盤全体の重心位置までの高さ
H0 = | H1・W1 +H2・W2 + … Hn・Wn W0 |
G1 | :重量機器を含まない盤の重心位置(著しく偏心していない場合は、箱体の中心とする。)←※ここが違う。 |
G2 | :重量機器の重心位置(著しく偏心していない場合は、機器の中心とする。) |
G0 | :全体の重心位置 |
W1 | :重量機器を含まない盤の質量 |
W2 | :重量機器の質量 |
W0 | :盤の総質量 |
(2) 計算の結果 … 重心が中心線から大きくずれる原因として、
モデル盤で計算した結果、上下方向で 190mm、奥行きで 180mm 重心が移動しています。
重心移動の挿絵を見れば、盤搬送中の盤転倒事故多発の原因も納得できます。計算に使ったモデル盤では、2.8 度傾けると転倒の恐れがあるので、
盤搬入作業中は転倒防止の対策が必要になります。
投稿日 | 2018/01/11 (Thu) |
更新日 | |