電気設備技術 File No.2018-0710

「オリフィスを使った流量計算と温度補正」の補足説明です。

ご質問氏の計算式の出典がわからないので、ピント外れのコメントになるかわかりません。

(1) 体積流量〔m³/s〕 … 一般論
$ Q = \varepsilon \cdot c \cdot \displaystyle \frac{ \displaystyle \frac{ \pi }{ 4 } \times d^2 }{ \sqrt{ 1- \beta^4 } } \cdot \sqrt{ \displaystyle \frac{ 2 }{ \rho_{1} } (P_{1} - P_{2} } $

(2) 質量流量〔kg/s〕 … 一般論
$ Q = \varepsilon \cdot c \cdot \displaystyle \frac{ \pi }{ 4 } \cdot d^2 \cdot \sqrt{ 2 \times \rho_{1} (P_{1} - P_{2})} $

(3) 計算係数の説明 … オリフィス設計に必要な仕様項目例

• 流体組成：標準状態（101.325kPa abs、温度 0 ℃、湿度 0 ％で設計する。）
• 流量（最小値、常用値、最大値）
• 常用流体圧力
• 常用作業温度
• 相対湿度
• 標準状態の空気密度（有効数字 4 桁）
• 常用作業状態の空気密度
• 差圧取り出し方式
• 偏差係数：作業状態と標準状態の圧縮係数

ρ：上流側圧力断面における流体密度

t ：絶対温度〔K〕
ρ_n、P_n、t_n ：基準状態
P₁〔Pa abs〕

β（オリフィス比）： d/D ＝ 0.42430

ε：膨張補正係数は、ウィキペディアを見てください。  URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/オリフィス板

c：流出係数は、差圧取り出し方式によって係数の値が異なります。
JIS Z8762-2：円形管路の絞り機構による流量測定方法-第 2 部：オリフィス板に差圧取り出し方式の流出係数の表があります。