汎用三相変圧器の位相変位時数(角変位)は、-30°遅れの Yd-1 の結線が多いと思います。
400V から 200V の降圧トランスを使用したとき低圧側を接地します。このとき通常 v 端子で接地するが、200V/100V の灯動共用変圧器のタイプは、 低圧側の v 相で接地すると測定する変圧器の端子によっては、170V - 30V - 100V の電圧が出てきそうです。

【66434】三菱サーボアンプへの供給電圧について … の補足説明です。

掲示板過去ログ倉庫に気なった投稿があったので、異常と思われる原因を考えてみました。
icon URL: http://www.system-brain.com/bbs/kaigi2/kaigi/thread_66434.html

投稿の主旨は、3 相 AC380V の電源が供給されている盤に恐らくダウントランスがついていて …
その電圧が 3 線間で 170V-30V-100V で出力されていてサーボアンプに制御電源として供給されている電圧は 100V だった。
そしてどこにも AC200V 出ている相は存在しなかった。

変圧器の位相変位時数(角変位)を紙に書き出すと、その理由が見えてきそうです。
投稿設備の主回路電源の構成はわかりませんが、400V 回路に降圧変圧器(灯動共用変圧器タイプ)を取り付けて、三相 200V と単相 100V を供給していると思われます。灯動共用変圧器の保安接地は一般的に 400V 側回路は中性点でおこない、低圧側接地は u2 端子で施工します。
Yd-1

この場合、400V 側の U 端子と低圧側の u1 端子間は、約 131V の電圧が発生します。
しかし、低圧側の v 端子で接地した場合は、400V 側の U 端子と低圧側の u1 は、約 30V の電圧になります。
三角結線の変圧器の一辺から 100V を給電しているとすると、100V/200V の中性点と W 端子間は、170V の電圧が出ます。
灯動共用変圧器

結論をいえば、電圧の測定場所によっては 170V - 30V - 100V の電圧はありえない数値でなさそうです。

投稿日 2018/07/19 (Thu.)
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