直流電源の漏電(地絡検出)器を探してます … の補足説明です。

(1) 直流電源は非接地系で用いられるため、DC 1 線地絡では地絡電流は流れません。地絡電流を流すには、2 の方法があると思います。
インターネット検索を使って、「直流地絡電圧リレー」「 24V 」をすれば、さまざまな形式の検出リレーがヒットします。

挿絵①

(2) 漏電リレーよりも下位回路での地絡電流を検出するため、接地検出は漏電リレーの取り付け場所によります。
2 つ異なる接地目的を 1 つの検出器で検出することはできません。


(3) DC 回路の接地/非接地方式によって、DC 機器に直接影響を与えるのトラブルは考えられません。
三相主回路電源にインバータのような半導体電力機器がある場合、空中伝播インピーダンスを介して三相主回路電源から DC 信号線に
ノイズがのります。DC 信号ラインが非接地の場合は、空中伝播インピーダンスを介してノイズ源に戻ります。
理論的に説明が難しいのですが、空中伝播インピーダンスインピーダンスはノイズ周波数帯と距離によって異なります。

インバーターノイズ周波数帯 1MHz あたりでは、一般的に

DC 信号線帰路の空中伝播インピーダンス Za は、接地抵抗よりも数 100 倍以上大きいので、DC 信号ラインの 1 線を接地することで、
ノイズの影響をある程度小さくできます。しかし、DC 信号線にインピーダンスがあるかぎり、ノイズの影響を受けます。
ノイズの大きさは、信号ラインのインピーダンス(※)と空中伝播インピーダンスの比です。

(※)平行導体の 2 線間のインピーダンスは 377 Ωです。
ツイストペアのピッチによりますが、電線を撚り込むことで配線インピーダンスは、110 Ωや 220 Ωになったりします。
挿絵②

投稿日 2019/02/28 (Thu.)
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